「ニートの期間があっても転職できるのかな」「もう正社員は無理なのでは」と不安になっていませんか。
結論からいうと、ニートからでも正社員への転職・就職は目指せます。大切なのは、焦って応募を重ねるより、自分の今の状態に合った順番で動くことです。
この記事では、企業がニートの期間をどう見ているか、正社員になるまでの進め方、狙いやすい仕事、使える相談先をまとめました。ニート・職歴なしの方の就職も支援しているバンキャリの実績をもとに解説します。
- 15〜34歳のニートは全国で約61万人。同じ状況の人は少なくない
- 企業が気にするのは「空白期間の説明」「すぐ辞めないか」「第一印象」
- 進め方は「生活リズム → 状態の確認 → 職種選び → 書類 → 面接」の順
- 未経験歓迎・研修ありの仕事なら、職歴がなくても挑戦しやすい
- 心や体の調子が気になるときは、就職を急がず公的な相談先から始めてよい
ニートからの転職・就職はできる?最初に知っておきたいこと
まずは「自分だけが取り残されている」と思い込まないために、数字と事実を確認しておきましょう。
ニートの人は全国に約61万人いる
国の統計では、ニート(若年無業者)を「15〜34歳で、仕事も通学も家事もしていない人」としています。その数は2024年(令和6年)で約61万人、15〜34歳の人口の2.5%です。
(出典:厚生労働省「若年者雇用対策の現状について」(資料出所:総務省「労働力調査」))
40人に1人ほどの割合です。働いていない期間がある若い人は、決して珍しい存在ではありません。
正社員になると、年齢とともに給料の差が開く
国の賃金調査では、フルタイムで働く人の毎月の基本給(残業代などは含まない)が、正社員かどうかで次のように違います。
- 20代前半:正社員 約24.8万円/正社員以外 約20.4万円
- 30代後半:正社員 約35.3万円/正社員以外 約23.0万円
(出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」雇用形態別にみた賃金。千円単位の数字を万円に直して四捨五入)
正社員の基本給は年齢とともに伸びますが、正社員以外はほぼ横ばいです。アルバイトから始めるのも一つの道です。ただ、正社員を目指すなら、動き出しが早いほど応募できる求人の幅は広がります。
職歴がなくても相談できる
バンキャリでは、ニートや職歴なし、大学中退・短大中退の方も紹介できます。こうした方の相談も積極的に受け付けています。紹介している求職者の約9割はフリーター・既卒・高卒・20代の方で、どの職種でも紹介実績の約9割が未経験からの入社です。
ニートの転職・就職で企業が気にすること
ニートの期間がある人の選考では、企業は次の3つをよく見ています。先に知っておけば、準備ができます。
働いていなかった期間をどう説明するか
面接では「この期間は何をしていましたか」と聞かれることが多いです。ここで黙ってしまったり、ごまかしたりすると、印象が下がります。事実を短く話し、「今は働く準備ができている」と前向きに締めくくれるかがポイントです。
入社してもすぐに辞めないか
企業は、採用した人に長く働いてほしいと考えています。前の職場を短い期間で辞めてニートになった人は、「また同じように辞めないか」を気にされやすくなります。
第一印象と受け答え
長く人と話していないと、声が小さくなったり、表情がかたくなったりしがちです。あいさつと受け答えは、練習で変えられる部分です。
私たちが紹介した方の選考を振り返ると、書類の段階で不採用になる方はあまりいません。書類で見送られるのは、年齢のわりに職歴の数が多い方や、短い期間での退職をくり返している方がほとんどです。面接では、第一印象が暗い、質問と答えが噛み合わない、といった点で見送られることがあります。だからこそバンキャリでは、聞かれそうな質問と答え方を面接の前に一緒に準備しています。
ニートから正社員を目指す進め方5ステップ
ここからは、ニートの状態から正社員になるまでの進め方を、順番に紹介します。
ステップ1:生活リズムを仕事の時間に合わせる
まずは、朝起きて夜眠るリズムを整えます。多くの仕事は朝から夕方まで動きます。いきなり面接に行くより、毎日決まった時間に起きて外に出ることから始めると、体も気持ちも慣れていきます。
ステップ2:自分の状態を確かめる
次に、自分がどのタイプかを考えてみましょう。タイプによって、合う進め方が変わります。
| タイプ | 状態 | おすすめの始め方 |
|---|---|---|
| 職歴あり・離職後のニート | 一度働いたが辞めて、次が決まっていない | 前の仕事の経験を整理して、正社員の転職活動を始める |
| 職歴なしのニート | 学校を出てから働いた経験がない | 未経験歓迎・研修ありの求人に絞って就職活動を始める |
| 心や体の調子が気になる | 外に出るのがつらい、眠れない日が続く | 就職を急がず、公的な相談窓口から始める |
どのタイプが正しい・間違いということはありません。今の自分に合った入り口を選ぶことが、遠回りに見えて近道です。
ステップ3:目指す職種を決める
やりたいことがはっきりしなくても大丈夫です。次の順番で絞り込むと決めやすくなります。
- 苦手なことを先に外す(例:毎日たくさんの人と話すのはつらい)
- 夢中になれたことを思い出す(例:ゲームの攻略を調べるのが好き、黙々と作業するのが苦にならない)
- 未経験から入りやすい職種から選ぶ(次の章で紹介)
ステップ4:履歴書・職務経歴書を作る
働いていない期間は、うそをつかずに書きます。そのうえで、その間にしていたことを一言添えると、面接で説明しやすくなります。
- 資格や勉強に取り組んだ
- 家の手伝いや家族の世話をした
- 体調を整えていた(今は働ける状態であることを添える)
アルバイトや短い期間の仕事も職歴として書けます。志望動機の書き方は「未経験転職の志望動機の書き方|例文とポイントを解説」も参考にしてください。
ステップ5:面接の準備をする
ニートの期間がある人の面接では、次の質問がよく聞かれます。答えを先に考えておきましょう。
| よくある質問 | 答えるときのポイント |
|---|---|
| 働いていなかった期間は何をしていましたか | 事実を短く話す。言い訳を重ねず、「今は働く準備ができている」で締める |
| なぜ今、働こうと思ったのですか | 「このままではいけないと思った」で終わらせず、仕事で身につけたいことにつなげる |
| 前の職場を辞めた理由は何ですか(職歴がある人) | 前の職場を悪く言わず、次の職場で長く働くために考えたことを話す |
| この仕事を選んだ理由は何ですか | 仕事内容を調べたうえで、自分の得意なことや興味とつなげる |
面接での答え方は「未経験転職の面接対策|よくある質問と回答例」でも詳しく紹介しています。
ニートの転職・就職で狙いやすい仕事
ニートから正社員を目指すなら、次の条件がそろった仕事が挑戦しやすいです。
- 未経験歓迎:経験より、やる気や人柄を見てくれる
- 研修やOJTがある:OJTは、先輩について仕事をしながら覚える教育のこと
- 人手が足りない業界:若い人を一から育てたい会社が多い
バンキャリで紹介が多い職種
バンキャリが未経験の方を紹介することが多いのは、次の5職種です。年収は、私たちの紹介実績から見た入社1年目の目安です。
- 製造職・機械系エンジニア・半導体エンジニア・施工管理職:約300〜500万円
- 事務職:約300〜400万円
製造職は工場でのものづくり、機械系・半導体エンジニアは製造装置の組み立てや点検、施工管理職は建設現場の段取り役です。事務職はデータ入力や書類づくりが中心になります。どの職種も、研修やOJTを受けながら、手順に沿った作業から段階的に覚えていきます。仕事の中身は「工場勤務の年収はいくら?」「施工管理の仕事内容とは?」でも紹介しています。
職歴なしから製造職を目指す場合
23歳・大学卒業後に就職せず、職歴なしで2年過ごした場合 まずは数週間かけて朝型の生活に戻し、毎日決まった時間に外出する習慣をつけます。そのうえで、未経験歓迎で研修のある製造職に絞って応募先を探します。面接では、働いていなかった期間を短く説明し、入社後は研修で一から覚えたいという意欲を伝えます。製造職の未経験での初年度年収は、バンキャリの紹介実績では約300〜500万円が目安です。
※よくあるご相談をもとに作成した架空のモデルケースです。
卒業して3年以内なら、新卒向けの求人に応募できる場合もあります。厚生労働省は指針で、卒業後少なくとも3年間は既卒者も新卒枠に応募できるよう、企業に努めることを求めています(出典:厚生労働省「若者の募集・採用等に関する指針」)。
ニートの就職で使える相談先
一人で悩む時間が長いと、動き出すのがどんどん重くなります。相談先は公的なものから民間まであり、役割が違います。
| 相談先 | どんなところか | 向いている人 |
|---|---|---|
| 地域若者サポートステーション(サポステ) | 働くことに悩みがある15〜49歳の就労を支援する国の窓口。全国179か所 | 自信がなく、まず働く準備から始めたい |
| ひきこもり地域支援センター | ひきこもりの状態にある本人や家族の相談に乗る窓口。全都道府県・指定都市に設置 | 外に出るのがつらい、家族も一緒に相談したい |
| わかものハローワーク | 正社員を目指す、おおむね35歳未満の若者向けのハローワーク | 公的な窓口で求人を探しながら相談したい |
| 就職エージェント | 担当者が求人紹介から書類・面接対策まで手伝う | 働く準備はできていて、早く正社員になりたい |
(出典:厚生労働省「地域若者サポートステーション」、厚生労働省「ひきこもり支援に関する取組」、厚生労働省「若者への就職支援」。2026年10月時点)
ニートからの就職でよくある不安と答え
バンキャリの面談で多い不安に、私たちキャリアアドバイザーが答えます。
| こんな不安 | 私たちの答え |
|---|---|
| 一度も働いたことがないけれど、相談していい? | はい。ニートや職歴なしの方の紹介も行っています |
| 技術職は理系じゃないと無理? | 研修やOJTで、決まった手順の作業から段階的に覚えていく職場が中心です |
| 20代後半・30代だと遅い? | 20代後半や30代で紹介した実績もあります |
| 実家を出る必要がある? | 必須ではありません。転居できると選べる求人は増えます |
| 面接で話せる自信がない | 想定される質問への答え方を、面接の前に一緒に準備できます |
私たちキャリアアドバイザーが伝えたいのは、未経験からでも技術職なら「手に職」をつけられるということです。バンキャリは内定までではなく、入社後まで伴走します。入社6か月時点の定着率は97%です(2026年度、バンキャリ調べ)。
ニートの転職・就職に関するよくある質問
ニートは何歳まで就職できますか?
「何歳まで」という決まりはありません。バンキャリでも20代後半・30代の方の紹介実績があります。ただ、正社員とそれ以外の給料の差は年齢とともに広がるため、早めに動き出すほど選べる仕事は広がります。年齢と転職の関係は「転職は何歳まで?年代別の現実と対策ポイント」も参考にしてください。
ニートの期間が長いと就職は無理ですか?
無理ではありません。期間の長さより、「その間に何をしていたか」「これからどう働きたいか」を説明できるかが大切です。長く家にいた方は、まず生活リズムを整えるところから始めましょう。
いきなり正社員ではなく、アルバイトから始めるべきですか?
働くことに体を慣らしたい方には、アルバイトから始める方法もあります。一方で、未経験歓迎・研修ありの正社員求人も多くあります。働く準備ができているなら、正社員の求人にも並行して応募してみましょう。
資格を取ってから就職活動したほうがいいですか?
未経験歓迎の求人には、資格を応募条件にしていないものも多くあります。資格の勉強に何か月もかけるより、応募を始めてしまうほうが前に進みやすいです。仕事に必要な資格は、入社してから働きながら取る方法もあります。
親に就職のことを相談しづらいです
家族に話す前に、まず外の相談先を使うのも一つの方法です。ひきこもり地域支援センターは家族からの相談も受け付けています。自分の考えが整理できてから話すと、家族にも伝わりやすくなります。
まとめ:ニートからの転職・就職は、自分に合った順番で動けば道は開ける
ニートからの転職・就職のポイントをおさらいします。
- 15〜34歳のニートは全国で約61万人。同じ状況の人は少なくない
- 企業が見ているのは「空白期間の説明」「すぐ辞めないか」「第一印象」
- 進め方は「生活リズム → 状態の確認 → 職種選び → 書類 → 面接」
- 未経験歓迎・研修ありの仕事なら、職歴がなくても挑戦しやすい
- 心や体の調子が気になるときは、サポステなどの公的な窓口から始める
フリーターの方の就活の進め方は「フリーターの就活の進め方|正社員になるまでの5ステップ」、正社員を目指す全体の流れは「正社員に転職するには?成功するための方法と対策」でも解説しています。転職そのものが不安な方は「転職の不安はなぜ起きる?」もあわせて読んでみてください。
ニートからの就職、ひとりで悩まずに相談してください
バンキャリでは、ニート・職歴なし・フリーターの方の正社員就職を無料でサポートしています。職種選びから書類作成、面接対策まで一緒に進め、入社後まで伴走します。「何から始めればいいかわからない」という段階からお気軽にご相談ください。


