「フリーターから就活しても、正社員になれるのかな」「何から始めればいいかわからない」と悩んでいませんか。
結論からいうと、フリーターの就活は早く動くほど選べる仕事が広がります。そして、準備のポイントさえ押さえれば、職歴がアルバイトだけでも正社員を目指せます。
この記事では、フリーターの就活の進め方を5つのステップで解説します。企業が見ているポイント、狙いやすい仕事の選び方、使える窓口の違いまで、フリーターの正社員就職を支援しているバンキャリの実績をもとにまとめました。
- 正社員とそれ以外の給料の差は、年齢が上がるほど広がる。就活は早く始めたほうが有利
- 卒業後3年以内なら「新卒枠」で応募できるよう、国が企業に求めている
- 企業が気にするのは「すぐ辞めないか」「経歴をどう説明するか」「第一印象」
- 就活は「バイト経験の棚卸し → 職種選び → 書類 → 面接 → 入社後を見すえた会社選び」の順で進める
- 窓口はハローワーク・サポステ・就職エージェントなど。役割が違うので組み合わせて使う
フリーターの就活は今からでも間に合う?最初に知っておきたいこと
「もう遅いのでは」と不安な方も多いはずです。まずは、就活を始める前に知っておきたい事実を3つ紹介します。
正社員との給料の差は、年齢とともに広がる
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」で、フルタイムで働く人の月の給料(残業代などを除いた基本の賃金)を、雇用形態別に比べてみます。
| 年齢 | 正社員・正職員 | 正社員・正職員以外 | 差 |
|---|---|---|---|
| 20〜24歳 | 24.8万円 | 20.4万円 | 約4.4万円 |
| 25〜29歳 | 28.5万円 | 22.8万円 | 約5.7万円 |
| 30〜34歳 | 32.1万円 | 23.4万円 | 約8.7万円 |
| 35〜39歳 | 35.3万円 | 23.0万円 | 約12.2万円 |
| 40〜44歳 | 37.9万円 | 23.1万円 | 約14.8万円 |
(出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」雇用形態別にみた賃金。千円単位の数字を万円に直して四捨五入)
20代前半では月4万円ほどの差ですが、30代後半になると月12万円以上に広がります。正社員以外の給料は、年齢が上がってもほとんど増えていません。
これは「フリーターはダメ」という話ではありません。正社員は経験を積むほど昇給しやすい仕組みになっている、ということです。だからこそ、就活は思い立ったときに始めるのがいちばん有利です。
卒業後3年以内なら「新卒枠」に応募できることも
厚生労働省は、若者雇用促進法にもとづく指針で、企業に次のように求めています。
- 学校を卒業して少なくとも3年間は、既卒者も「新卒枠」に応募できるようにする
- できるだけ応募の年齢の上限を設けない
これは企業の「努力義務」なので、すべての会社が受け付けているわけではありません。それでも、卒業から3年以内のフリーターなら、中途採用だけでなく新卒採用の求人も見ておく価値があります。
フリーターから正社員を目指す人は少なくない
バンキャリで紹介している求職者の約9割が、フリーター・既卒・高卒・20代の方です。製造職・エンジニア・施工管理・事務のどの職種でも、紹介実績の約9割が未経験からの入社です。20代後半や30代の方の紹介実績もあります。「職歴がアルバイトだけ」という方は、私たちのところでは珍しくありません。
フリーターの就活で企業が気にすること
フリーターの就活では、新卒とは少し違うポイントを企業から見られます。先に知っておけば、対策ができます。
すぐに辞めてしまわないか
企業がいちばん気にするのは「長く働いてくれるか」です。アルバイトを短い期間で何度も変えていると、正社員になっても同じではないかと思われやすくなります。
フリーターだった期間をどう説明するか
面接では「なぜ正社員にならなかったのか」「その間に何をしていたのか」を聞かれることがあります。ここで言葉に詰まったり、言い訳に聞こえたりすると、評価が下がります。
社会人としての基本ができているか
あいさつ、時間を守る、敬語で受け答えする。こうした基本ができているかも見られています。アルバイトで接客をしてきた人は、ここが強みになります。
バンキャリの紹介では、書類で落ちることは多くありません。たまに落ちるのは「年齢の割に職歴の数が多い」「短期間での退職が多い」ケースです。面接で落ちやすいのは「第一印象が暗い」「受け答えが噛み合わない」ケースです。バンキャリの面接対策では、想定される質問と答え方を事前に準備する機会があります。
フリーターの就活の進め方5ステップ
ここからは、フリーターの就活を具体的にどう進めるかを5つのステップで解説します。
ステップ1:アルバイト経験を書き出す
まずは、これまでのアルバイトで「何を」「どれくらいの期間」「どんな工夫をして」やってきたかを紙に書き出します。
| 書き出すこと | 例 |
|---|---|
| 仕事の中身 | レジ、品出し、発注、新人への説明、クレーム対応 |
| 続けた期間 | 同じ店で3年 |
| 任されたこと | 時間帯の責任者、シフトの調整 |
| 工夫したこと | 売り場の並べ方を変えた、ミスを減らすためにメモを作った |
「接客」とひと言で書くより、具体的な中身を書いたほうが、面接で話せる材料が増えます。同じ場所で長く続けた経験は、「すぐに辞めない人」という印象にもつながります。
ステップ2:目指す職種を決める
やりたい仕事がはっきりしない場合は、次の順番で考えると決めやすくなります。
- やりたくないことを先に外す(例:ずっと座っているのは無理、毎日人と話すのはつらい)
- アルバイトで楽しかった作業を思い出す(例:黙々と作業する時間が好きだった、段取りを考えるのが得意だった)
- 未経験から入りやすい職種に絞る(次の章で解説)
最初から1つに決めきる必要はありません。2〜3職種に絞れば、求人を探しやすくなります。
ステップ3:履歴書・職務経歴書を作る
フリーターの方も、アルバイト経験は職歴として書いて問題ありません。職務経歴書(これまでの仕事の中身をまとめる書類)には、ステップ1で書き出した内容を使います。
- 「アルバイト」と明記したうえで、勤めた期間と仕事の中身を書く
- 任されたことや工夫したことは、数字や具体例を入れる
- 空白期間がある場合は、その間にしていたこと(資格の勉強、家の手伝いなど)を一言添える
志望動機の書き方は「未経験転職の志望動機の書き方|例文とポイントを解説」で詳しく紹介しています。
ステップ4:面接の準備をする
フリーターの面接では、次の質問がよく聞かれます。答えを事前に考えておきましょう。
| よくある質問 | 答えるときのポイント |
|---|---|
| なぜフリーターだったのですか | 言い訳ではなく、事実を短く話す。そのうえで「今は正社員として長く働きたい」と前を向いて締める |
| なぜ今、正社員になりたいのですか | 安定したい気持ちに加えて、「スキルを身につけたい」「長く続けられる仕事がしたい」など前向きな理由を話す |
| アルバイトで頑張ったことは何ですか | ステップ1の棚卸しから、具体的なエピソードを1つ話す |
| この仕事を選んだ理由は何ですか | 仕事内容を調べたうえで、自分の経験や興味とつなげる |
答えの中身と同じくらい大切なのが、表情と声の大きさです。明るくあいさつし、相手の質問にまっすぐ答えるだけで、印象は大きく変わります。面接の答え方は「未経験転職の面接対策|よくある質問と回答例」も参考にしてください。
ステップ5:入社後まで見すえて会社を選ぶ
内定がゴールではありません。せっかく正社員になっても、すぐに辞めてしまうと、次の就活でまた不利になります。
- 研修やOJT(先輩について仕事をしながら覚える教育)があるか
- 休日・残業・勤務地などの条件が、自分の生活に合っているか
- 入社後に相談できる人がいるか
応募する前に、これらを確認しておきましょう。
バンキャリでは、内定までではなく入社後まで伴走することを大切にしています。入社6か月時点の定着率は97%です(2026年度、バンキャリ調べ)。
フリーターの就活で狙いやすい仕事の選び方
フリーターから正社員を目指すなら、次の3つの条件がそろった仕事が狙いやすいです。
- 未経験歓迎:経験より人柄や意欲を見てくれる
- 研修がある:入社後に一から教えてもらえる
- 人手が足りていない業界:採用の枠が多く、若い人を育てたい会社が多い
バンキャリで紹介が多い仕事
バンキャリで未経験の方の紹介が多いのは、次の職種です。年収は、バンキャリの紹介実績にもとづく初年度の目安です。
| 職種 | どんな仕事か | 未経験での初年度年収の目安 |
|---|---|---|
| 製造職 | 工場で製品を作る、機械を動かす | 約300〜500万円 |
| 機械系エンジニア | 製造装置の組立やメンテナンス | 約300〜500万円 |
| 半導体エンジニア | 半導体工場の装置の操作や点検 | 約300〜500万円 |
| 施工管理職 | 建設現場の段取りや安全を管理する | 約300〜500万円 |
| 事務職 | データ入力、書類作成、電話対応 | 約300〜400万円 |
技術職は、未経験からでも「手に職」をつけられるのが強みです。それぞれの仕事は「工場勤務の年収はいくら?」「施工管理の仕事内容とは?」で詳しく解説しています。ほかの職種とも比べたい方は「未経験から正社員に転職できる?おすすめ職種と方法」もどうぞ。
フリーターから製造職に就いた例
20代半ば・高卒・フリーター歴3年(コンビニ) → 自動車部品メーカーの製造オペレーター(正社員) なかなか正社員の仕事が決まらない状態から、アドバイザーのサポートを受けて内定しました。決め手は「前向きに取り組めそうな仕事であること」と「年収が高いこと」。未経験で不安もありましたが、研修が充実していて、仕事に早くなじめました。年収は約200万円から約330万円に上がっています。
フリーターの就活で使える窓口と探し方
フリーターの就活で使える窓口は、いくつかあります。それぞれ役割が違うので、自分に合うものを組み合わせて使いましょう。
| 窓口 | どんなところか | 向いている人 |
|---|---|---|
| 求人サイト | 自分で求人を探して応募する | 行きたい職種や会社がある程度決まっている |
| わかものハローワーク | 正社員を目指す、おおむね35歳未満の若者向けのハローワーク | 公的な窓口で、相談しながら進めたい |
| 新卒応援ハローワーク | 学生や、卒業後おおむね3年以内の人向けのハローワーク | 卒業して間もない既卒の人 |
| 地域若者サポートステーション(サポステ) | 働くことに悩みがある人の相談に乗る国の支援窓口 | すぐに就職するより、まず働く自信をつけたい |
| 就職エージェント | 担当者が求人の紹介から面接対策まで手伝う | 何から始めればいいかわからない、一人で進めるのが不安 |
| アルバイト先の正社員登用 | 今の職場で正社員にしてもらう制度 | 今の職場で長く働きたい |
(出典:厚生労働省「若者への就職支援」)
アルバイト先の正社員登用は、今の職場をよく知っているぶん安心です。ただ、制度があっても実際に登用された人がどれくらいいるかは職場によって違うので、先輩や店長に聞いてみましょう。
心や体の調子がすぐれない、長く働いていない期間がある、という方は、就職を急がずにサポステのような公的な支援から始めるのも一つの方法です。
フリーターの就活でよくある不安と答え
バンキャリの面談では、フリーターの方から次のような不安をよく聞きます。私たちキャリアアドバイザーの答えとあわせて紹介します。
| よくある不安 | バンキャリの答え |
|---|---|
| 職歴がフリーターだけでも正社員になれる? | 紹介している求職者の約9割がフリーター・既卒・高卒・20代で、未経験からの入社が約9割です |
| 未経験で技術職についていける? | 研修やOJTがあり、手順に沿った作業から少しずつ覚えていきます |
| 夜勤や交替勤務はきつくない? | きつさの感じ方は人によります。労働時間や夜勤は労働基準法の範囲内で運用されています |
| 寮に入ったり、引っ越したりしないといけない? | 必須ではありません。ただ、転勤や引っ越しができると選べる仕事は広がります |
| 面接で何を話せばいいかわからない | 面接対策で、想定される質問と答え方を事前に準備できます |
面談では「職歴がフリーターだけでも正社員になれるのか」という不安をよく聞きます。私たちキャリアアドバイザーが伝えたいのは、未経験からでも技術職なら「手に職」をつけられるということです。
フリーターの就活に関するよくある質問
高卒のフリーターでも正社員になれますか?
目指せます。バンキャリで紹介している求職者の約9割は、フリーター・既卒・高卒・20代の方です。紹介実績の約9割が未経験からの入社で、高卒のフリーターから製造職の正社員になった例もあります。
フリーターの就活は何歳までにしたほうがいいですか?
「何歳まで」という決まりはありません。ただ、正社員とそれ以外の給料の差は、30代に入ると大きく広がります。また、卒業後3年以内なら新卒枠に応募できる場合もあります。早く始めるほど選べる仕事は広がるので、思い立ったときが始めどきです。年齢と転職の関係は「転職は何歳まで?年代別の現実と対策ポイント」でも解説しています。
アルバイトを続けながら就活してもいいですか?
問題ありません。収入が途切れないので、焦って会社を決めずに済みます。面接の日程はアルバイトのシフトと調整が必要になるので、就活中であることを職場に伝えておくと動きやすくなります。
資格は取ってから就活したほうがいいですか?
資格がなくても応募できる求人はたくさんあります。資格の勉強に時間をかけて就活が遅れるより、先に就活を始めるほうがおすすめです。入社後に会社の支援を受けて資格を取れる職種もあります。
フリーターの期間が長いと不利になりますか?
期間そのものより、「その間に何をしていたか」「これからどう働きたいか」を説明できるかが大切です。同じアルバイトを長く続けてきた人は、続ける力のアピールになります。
まとめ:フリーターの就活は、早く・準備して動けば道は開ける
フリーターの就活のポイントをおさらいします。
- 正社員とそれ以外の給料の差は、年齢が上がるほど広がる。就活は早く始めるほど有利
- 卒業後3年以内なら、新卒枠に応募できる場合もある
- 企業が見ているのは「長く働けるか」「経歴の説明」「第一印象」
- 進め方は「バイト経験の棚卸し → 職種選び → 書類 → 面接 → 入社後を見すえた会社選び」
- 窓口はハローワーク・サポステ・就職エージェントなど。役割を知って組み合わせる
アルバイトで積み重ねてきた経験は、正社員の就活でも立派な材料になります。一人で進めるのが不安なら、相談できる相手を見つけるところから始めてみてください。正社員を目指すための全体の流れは「正社員に転職するには?成功するための方法と対策」もあわせて読んでみてください。
フリーターからの就活、ひとりで悩まずに相談してください
バンキャリでは、フリーター・既卒・未経験の方の正社員就職を無料でサポートしています。アルバイト経験の棚卸しから、職種選び、書類作成、面接対策まで一緒に進めます。入社後まで伴走するので、「何から始めればいいかわからない」という段階からお気軽にご相談ください。


