工場勤務の年収はいくら?年齢別の相場と未経験から年収を上げる方法

工場勤務の年収はいくら?年齢別の相場と未経験から年収を上げる方法

「工場勤務って、正社員でも給料は安いのでは?」「未経験やフリーターからでも、ちゃんと稼げる?」と気になっていませんか。

結論から言うと、工場勤務の年収は職種・年齢・夜勤の有無で大きく変わります。未経験から入った場合でも、正社員なら初年度で年収300万円台からのスタートが現実的なラインです。

この記事では、厚生労働省の統計と、未経験からの転職を支援しているバンキャリの紹介実績をもとに、工場勤務の年収の相場と、年収を上げる方法をわかりやすく解説します。

工場勤務の年収はいくら?まず結論

工場勤務の年収を、公的な統計とバンキャリの実績の両方から見てみましょう。

項目 金額 備考
製造業で働く人の平均月給 33.0万円 残業代・賞与を含まない基本給部分。平均44.1歳
自動車組立の平均年収 591.7万円 残業代・賞与込み。平均41歳
生産用機械組立の平均年収 522.5万円 残業代・賞与込み。平均42.3歳
未経験で入社した人の初年度年収 約300〜500万円 バンキャリの紹介実績(製造職)

(出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」、job tag「自動車組立」、job tag「生産用機械組立」)

統計の平均年収は、40代前後のベテランも含めた数字です。未経験で入ったばかりの時期は、これより低いところからスタートします。

キャリアアドバイザーの声

バンキャリから製造職に未経験で入社した方の初年度年収は、約300〜500万円です。紹介はすべて正社員で、製造職に入社した方の約9割は未経験からのスタートです。月給は夜勤・残業の手当込みで22〜40万円前後と幅があり、夜勤や交替勤務の有無によって年収が変わります。

年齢別に見る工場勤務の給料

次に、年齢ごとの給料の目安です。厚生労働省の統計から、製造業で働く人の年齢別の月給をまとめました。

年齢 製造業の月給(男女計)
20〜24歳 22.7万円
25〜29歳 25.9万円
30〜34歳 29.1万円
35〜39歳 32.4万円
40〜44歳 35.2万円
45〜49歳 37.3万円
50〜54歳 38.5万円

(出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」第5-1表)

ここでいう月給は「所定内給与」と呼ばれるもので、残業代・夜勤手当・賞与(ボーナス)は含まれていません。実際に受け取る年収は、これに賞与や各種手当が上乗せされます。

高卒の平均と比べるとどうか

同じ統計で、学歴別の月給も見てみましょう。高校卒業の人の月給は、全産業の平均で29.7万円、20〜24歳に限ると22.5万円です。高校を卒業してすぐの新卒の月給は20.7万円となっています(出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」第3表・第10表)。

製造業の20〜24歳の月給22.7万円は、高卒の同年代とほぼ同じ水準です。そこから年齢とともに上がり、40代前半では35.2万円になります。工場の仕事は、続けるほど担当できる工程や機械が増えていくため、経験が給料に反映されやすい仕事です。

職種・働き方で工場勤務の年収はこう変わる

「工場勤務」とひとことで言っても、仕事の中身はさまざまです。年収を左右する主なポイントは次の4つです。

職種:組立・オペレーター・設備保全

  • 組立・加工:ラインで部品を組み付けたり、加工したりする仕事。未経験から入る人がもっとも多い
  • 機械オペレーター:製造装置を動かし、品質をチェックする仕事。操作できる機械が増えるほど評価される
  • 設備保全:工場の機械を点検・修理する仕事。専門性が高く、経験を積むと年収が上がりやすい

業界:自動車・半導体は高め

先ほどの表のとおり、自動車組立の平均年収は591.7万円です。自動車や半導体などの大きな工場は24時間動いていることが多く、交替勤務の手当がつくため、年収が高くなりやすい傾向があります。

雇用形態:正社員かどうかで大きな差

製造業の月給を雇用形態で比べると、正社員は34.6万円、正社員以外は22.9万円です。同じ工場で働いていても、正社員かどうかで月10万円以上の差があります(出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」第6-3表)。

なお、工場の正社員には、メーカーに直接雇われる形と、技術者派遣・製造派遣の会社に正社員として雇われて工場で働く形の両方があります。求人を見るときは「どこの会社の正社員か」も確認しておきましょう。

会社の規模:大きい会社ほど給料は高め

全産業の統計では、月給(残業代・賞与を除く)は大企業38.5万円、中企業32.6万円、小企業30.6万円と、会社の規模が大きいほど高くなっています(出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」)。一方で、中小の工場でも、技術を身につけて重要な工程を任されれば年収は上がっていきます。

未経験から工場勤務を始めたときの年収

では、工場で働いた経験がない人が正社員で入社すると、実際にどれくらいの年収になるのでしょうか。バンキャリで実際にあった事例を紹介します。

転職事例

24歳・高卒・コンビニのアルバイト歴3年 → 自動車部品メーカーの製造オペレーター(正社員)

フリーターとしてコンビニで3年働いていましたが、なかなか正社員の仕事が決まらずにいました。決め手は「前向きに取り組めそうな仕事内容」と「年収の高さ」。未経験で心配していましたが、入社後は研修が充実していて、早く仕事に慣れることができました。

年収は約200万円 → 約330万円に上がりました。

フリーター時代の年収が200万円前後という人は少なくありません。正社員になると、毎月の給料に加えて賞与や手当がつくため、年収が100万円以上上がることもあります。

入社してすぐの働き方

未経験で入社した人は、最初は先輩についてもらいながら(OJT)仕事を覚えます。ひとりで放り出されることはほとんどありません。最初の1〜2週間は立ち仕事や生活リズムの変化で体が疲れますが、1か月ほどで慣れる人が多いです。

日勤の1日は、たとえば次のような流れです。

  • 8:00 朝礼・ラジオ体操・KY活動(危険予知の確認)
  • 8:15 前の班からの引き継ぎ、機械の段取り・製造
  • 10:00 小休憩
  • 12:00 昼休憩(45〜60分)
  • 13:00 午後の製造・品質チェック
  • 17:00 片付け・日報・次の班への引き継ぎ

工場勤務の年収を押し上げる手当

工場勤務の年収は、基本給だけで決まるわけではありません。手当の仕組みを知っておくと、求人票の見え方が変わります。

夜勤手当(深夜手当)

夜10時から朝5時までの間に働くと、通常の賃金に25%以上を上乗せした賃金が支払われます。これは法律で決まっているルールです(出典:労働基準法 第37条)。

夜勤には体調管理の大変さもありますが、そのぶん給料が上がるのは大きなメリットです。

交替手当・残業代

「日勤1週・夜勤1週」のように週替わりで回る交替制(2交替・3交替)の職場では、交替手当がつくことが多くあります。残業がある月は、そのぶん残業代も加わります。バンキャリが紹介している製造職では、夜勤・残業の手当込みで月給22〜40万円前後と幅があります。

賞与と寮・社宅

正社員の多くは賞与(ボーナス)の対象になります。また、工場の求人は寮・社宅(家賃補助や格安の寮)がある会社が多く、地方の工場では寮完備のところも多いです。家賃の負担が軽くなれば、年収の数字以上に手元にお金が残ります。

求人票を見るときは、月給の金額だけでなく「夜勤・交替手当の有無」「賞与の実績」「寮・家賃補助」までセットで比べると、実際の収入がイメージしやすくなります。

工場勤務で年収を上げる方法

工場勤務で年収を上げるには、次の4つの方法があります。

交替制・夜勤のある職場を選ぶ

もっとも即効性があるのは、夜勤・交替勤務のある職場を選ぶことです。深夜手当や交替手当がつくため、同じ職種でも年収が上がりやすくなります。ただし、決まった時間に起きるのがどうしても苦手な人には負担が大きいため、自分の生活リズムと相談して選びましょう。

資格を取る

工場では、資格を持っていると任される仕事が増え、資格手当がつく会社もあります。

  • フォークリフト運転技能講習:荷物の運搬で使う。取りやすく、多くの工場で役立つ
  • 玉掛け技能講習:クレーンで重い物を吊り上げるときに必要
  • 機械保全技能士:工場の機械の保全(メンテナンス)の国家資格。設備保全の仕事へのステップになる

フォークリフトや玉掛けなどの資格取得を支援している会社も多いので、入社後に会社の制度を使って取るのがおすすめです。

成長分野の工場を選ぶ

自動車や半導体などの分野は、大規模な工場が多く、手当や福利厚生が手厚い傾向があります。業界の将来性も含めて選ぶと、長く安定して働きやすくなります。

技術職へステップアップする

工場の現場経験を積んだあと、設備保全や機械系のエンジニアへ進む道もあります。機械の仕組みがわかる人材は、どの工場でも必要とされます。

キャリアアドバイザーの声

未経験からでも、技術職なら「手に職」をつけられます。工場には研修やOJTがあり、フォークリフト・玉掛けなどの資格取得を支援している会社も多くあります。バンキャリでは内定までではなく、入社後まで最後まで伴走しています。

年収だけで選ばない:工場勤務に向いている人・向いていない人

年収が高くても、自分に合わない職場だと長く続けるのは大変です。バンキャリが面談で感じている、向いている人・向いていない人の特徴をまとめました。

向いている人 向いていない人
コツコツ同じことを続けられる 毎日違う刺激がほしい
決められた手順を守れる 決まった時間に起きるのがどうしても苦手(交替制の場合)
人と話すより手を動かしたい
生活費を安定させたい

工場の仕事は持ち場が決まっていることが多く、接客業に比べて人間関係のストレスが少ないと感じる人も多いです。最近は機械化や補助器具の導入が進み、重い物を扱う工程は一部に限られる職場も増えています。

なお、バンキャリ経由で入社した方の入社6か月時点の定着率は97%です(2026年度、バンキャリ調べ)。入社前に仕事内容や働き方をしっかり確認しておくことが、長く続けるための近道です。

工場勤務の年収に関するよくある質問

工場勤務で年収800万円は可能?

可能性はありますが、未経験からすぐに届く金額ではありません。大手メーカーで経験を積み、班長などの役職に就いたり、夜勤・残業が多かったりする場合に到達するケースがほとんどです。まずは正社員として経験を積み、資格や役職で少しずつ上げていくのが現実的です。

30歳だと工場勤務の年収はいくら?

統計では、製造業で30〜34歳の人の月給(残業代・賞与を除く)は平均29.1万円です。これに賞与や手当が加わるため、年収はさらに上がります。30代から未経験で工場勤務を始める人もいるので、年齢だけで諦める必要はありません。年齢と転職の関係は「転職は何歳まで?年代別の現実と対策ポイント」でも詳しく解説しています。

女性でも工場勤務で稼げる?

統計では、製造業で働く正社員の月給(残業代・賞与を除く)は男性36.7万円、女性27.3万円と差があります(出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」第6-3表)。ただ、この差には職種や夜勤の有無、勤続年数の違いも含まれています。機械化や補助器具の導入で軽作業中心の職場も増えており、夜勤・交替勤務や資格によって年収を上げられる点は男女共通です。

未経験・高卒・フリーターでも正社員になれる?

なれます。バンキャリで製造職に入社した方の約9割は未経験からのスタートです。また、バンキャリでご相談いただいている方の約9割は、フリーター・既卒・高卒・20代の方です。応募書類や面接に不安がある方は、「未経験転職の志望動機の書き方」も参考にしてください。

寮に入らないといけない?

必須ではありません。自宅から通える工場もあります。ただ、転勤や引っ越しができる人のほうが、選べる求人の幅は広がります。寮があると家賃の負担が軽くなり、貯金しやすくなるのもメリットです。

まとめ:工場勤務の年収は「選び方」で大きく変わる

  • 製造業の平均月給(残業代・賞与を除く)は33.0万円。職種別では自動車組立の平均年収が591.7万円
  • 未経験から入社した人の初年度年収は、バンキャリの実績で約300〜500万円
  • 年収を左右するのは「正社員かどうか」「夜勤・交替手当」「職種」「会社の規模」
  • 年収を上げるには、交替制の職場・資格・成長分野・技術職へのステップアップが有効

工場勤務は、未経験からでも正社員として安定した収入を得やすい仕事です。ほかの職種も含めて検討したい方は、「未経験から転職できる?おすすめ職種と成功のコツ」もあわせて読んでみてください。

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